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親子関係、不登校に関する岩波先生の言葉・講演集
執筆者:ショウザン
このコラムは、親が子供に与えた波紋について書いていこうと思います。
子供が悩んで一人で抜け出せない時、親として何ができるのか思い悩んだ人が多いと思います。
実は、このときに多くの親が大失敗をしてしまっています。
人間はなかなか本心を人に見せません。
心の中を悟られたくないですし、悩みがあることを知られるとプライドがあったり、恥ずかしかったりしてガードしてしまいます。
それが親子関係だったらどうでしょうか?
そもそも悩む子供はとても優しく人の気持ちを察することができます。
だからこそ学校などで潰れてしまうのでしょうが、親に対しても、自分の悩みを知られたくありません。
心配をかけたくないからです。
その一心で笑顔を作ったり、元気に学校を行っている様子を演じたり、無表情、無感動になってつらいことを表に出さないように必死で我慢しています。
急に自殺してしまった子供のニュースを良くここ最近耳にします。
親としては「なぜ?」「どうして我が子が」と原因のわからなさにただ放心するしかないでしょうが、子供はずっと我慢してきたでしょう。
そしてついに自分の力では解決できないと心が折れた時自殺を選んだのかもしれませんね。
自分が自殺してしまったら、親がどんなに嘆き悲しむかわかった上で、自殺に踏み切ったのかもしれません(あくまで想像ですので、ご容赦下さい)
でも、親と自殺されたことにただ呆然とするしかありません。
どうやら原因を探ってみると、いじめがあったり、疎外されていたり、担任や学校の対応に不信感を抱いていたり、色々と見えてくるのでしょうが、子供が自殺するまで、あまり気づかなかったかもしれません。
あるいは元気がないことを気にかけていたかもしれませんが、子供は子供で必死で親に心配をかけまいと耐えていたはずです。
そうです。
子供が本当に心が折れてしまった時はもう処置が親の力だけではもう難しいのです。
我が子に自殺された親は、どうしてわかってやれなかったのか一生悩み続けるでしょう。
自分を責め続けるでしょう。
世間の目もそうやって見る輩もいるかもしれません。
何かシグナルを発していなかったかと思い当たる節を探すでしょう。
どちらにしても、これほど不幸なことはありません。
ここで本題に入りたいと思います。
子供が精一杯生きようとしてストレスとプレッシャーで疲労困憊になって、それでもなお親に心配をかけたくないからと一生懸命頑張ろうとします。
悩みやすい優しい子供ならなおさらでしょう。
でも、ついに万策尽き刀折れ矢尽きて、登校拒否を始めるか、不登校になるか、学校に行きたくないと言い出します。
でも、親はここで頑張らせることが子供のためだとどうしても思ってしまいます。
なぜなら、自分自身も学校が嫌なことがあったら通いたくなかったけれど、それでも無事卒業したという経験があるからです。
しかし、子供の神経への負荷がどれぐらい軋んでいるかまではわかりませんから、子供にとって大きなストレスとなってしまいます。
親としてはまさか子供がここまで追いつめられているなんて思いも寄らないから、「ここで挫けちゃダメだ、絶対に学校に行きなさい」と無責任にも言ってしまいます。
子供はもう外側に向かって爆発するか、内側に向かって必死で耐えて抑圧するしかなくなります。
親のためを思って平気を装ってきたにもかかわらず、親は味方になるばかりか敵に思えてくるかもしれません。
私の子供がそう言っていました。
私もそういう失敗を犯してしまったのです。
しかも我が子のことを考えての叱咤激励だったのにもかかわらず、です。
多くの親が同じような失敗を繰り返しています。
もし親子関係に何か溝があったとしたら、前からあったにせよ、そういうことがきっかけだったのかもしれません。
親が思っている以上に、子供は軋んだ心で過ごしていたのです。
そうなると、親がどんなに子供のための思って言い聞かせても、意思の疎通が図れなくなります。
だから、家族や或いは親戚を巻き込んでも、不登校や引きこもりの問題は解決が難しいのです。
まして、親がカウンセリングに行きなさいと言っても、親の言うことなんか聞けない、俺は問題なんかないと思うと、カウンセリングなんか行かないし、カウンセラーにはなかなか心を開きません。
それに気づかないまま過ごすとますます親子の間に溝が生まれていきます。
だから、カウンセリングを受けるべきは親なのかもしれません。
プライドのある親は「何で私がカウンセリングを受けなくちゃ行けないの?」と毒づくかもしれませんが、親がいわゆる「失敗」をしたなら、親自身が汚名返上しなくちゃならないと思います。
時には子供に与えていたストレスやプレッシャーを解放させてやるだけでも、子供は大きく精神的に膨らんでくれるでしょう。
私たちはそんな経験をしました。
そして溝ができてしまった親子関係に再び灯火をつけるには、子供に対する接し方を学ぶ(あるいは変える)必要もあると思いました。
子供は感情的な交流を親との間で欲してします。
思春期の時、反抗期がありますが、それですら、親が自分に胸襟を開いてくれることを望んでいます。
今までのように一方的な押しつけの愛じゃなく、もっと感情と感情の交流があれば、子供は自立してくれます。
自分(子供)の心をわかってくれる存在は、親であることが一番望ましいと思います。
不登校の問題ではそれがちょうど逆になっていました。
気持をわかってくれない人間に誰が心を開くでしょうか? 親であろうともです。
親子は他人でもあります。
子供が将来、社会に出た時に潰れないことが一番肝心です。
そのためにはあまり残された時間はないと思いますが、どうでしょうか?
親自身が子供以上にカウンセリングなり、今までの流れとは違うアクションを子供に起こして、現状を打破していく必要があると経験から強く感じていることです。
親が子供に今までとしてきたことをやっていたら、子供は変えようがないと思います。
なぜなら、それがあって、今があるのですから。
これから親ができることなと言ったら、過去の流れではない変化した『空気』と『働きかけ』を子供に流していくこと、と思います。
子供をより良い方向に導きたいのならば、親が変わるべきところを変え、埋めるべき心の隙間を埋めて、子供を立派に導ける存在と空気をまとっていなければならないと思います。
どうして子供だけに変化のプレッシャーを与えて、自分は安全圏にいて、子供が立ち直ってくれるというのでしょうか?
登校拒否、不登校、引きこもりは、これまでの親子関係の流れで作られているものです(すべてではありませんが)。
子供の未来を変えられる権利を有するのは、学校の教師でも心理カウンセラーでもセラピストでもありません。
親しかいないと思います。
岩波先生の言葉・講演集(引きこもりや不登校の子供を持つ保護者向け)に、似たようなお話があります(当コラムの参考にしました)。そちらもご覧下さい。
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